donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
汀を滑る風に 微笑むように揺れる面影草。
その昔、 クッキーの丸い空き缶に 閉まっていたガラクタ。
裸足で荒野に佇(た)つ。 足の裏に感じる、 大地の温度と確かさに 胸が震え、気持ちが昂ぶる。
神様、 彼女をこれ以上、 強くしないでください。 不完全だから 人は美しいのです。 未完だから 愛(いとお)しいのです。
合わせ鏡の4番目のヤツが 変な顔をしたので 堪(こら)えられず、僕は笑ってしまった。
君の深い深い悲しみの奥には 一抹の怒りが潜んでいる。 そこはきっと似てるね。 でも、僕等は そんなものには縛られない。 そんなとこもきっと。 さぁ。朝だよ。
雨がふる。 空から雨粒が落ちてくる。 滲み込んだ模様に鈍色が溶けて 虹色(なないろ)へと表情を変える。 上下対称の水面(みなも)が 歪んで渦巻き、回り出す。 色とりどりの万華鏡。 吹きすさむ寂しさと ...
自分の信じる世界を 疑わない覚悟。 たとえ疑ってしまっても 確固たる初志に必ず立ち返ることができる、 バランス感覚と勇気。
僕は幸せだ。
小糠雨が服を湿らせ、 濡れたシャツは素肌に張り付いた。