donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
脱ぎ捨てる。 ストリッパーのように。 視線を投げる。 猫。 ハゲた中年のおっさん。 僕。
愛してると 言ってしまった。 〝愛〟という言葉。 パンドラの箱。 溢れ出たモノは、一体? 最後まで残っていたモノは、一体?
そのときの プリズムの角度が 見えない筈の何かを照らして 頑なだった僕の気持ちを変化させた。
ごめん。 卑怯だね。僕は。 特別なチカラなのに。 僕はもしかしたら ずっと責めてるのかも知れない。 あの日の 君を。 ごめんなさい。 それでも同時に願っているのです。 あなたの幸せを。 だから。 なん ...
子供の頃、父の故郷の 海の街で過ごした夏休みの記憶。 開け放たれた窓からは すこし肌にベタつく 生臭い磯風が漂い、 強烈な真夏の日差しが 真上から照るから故に 屋内には極端なコントラストの 深い陰を創 ...
星空の漆黒に吸い込まれるふたり。 星座と遊ぶ君を見ている。 かけがえのない時間が幸せすぎて、 切なくて苦しくて。。。 臆病で意気地のない僕の どうしようもなく、ダメなとこ。
偽物の空を剥がして破り捨てた。 落っこちてきた太陽が地面を転がっていく。 複雑に絡まりあって 糸の切れたマリオネットが微笑む。 あなたが言う自由という箱には 一体何が入っているの? そしてそれは本物?
10月。 秋の夜明け。 凛と引き締まる朝の空気が好きだ。 紅(くれない)に染まり始める東の地平線。 天上に明け残る星々(ほしぼし)の瞬き。
時代は90°角度を変える。 それまでこだわっていた うえや、したをいとも簡単に 転がしてしまう。 それはいいこと? それとも、悲しいこと? ただあしたは素晴らしい日であってほしい。 誰でも一緒。
くれてやる。 僕のこの、 つまらない一生なんて。 君に。 そんな 証明の仕方しか 僕にはできなかった。