donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
排ガス臭い 夜の国道をただ歩く。 街灯のオレンジが染める半径5mを 生温い夜風が包みこむ。 アイスクリームを入れたコンビニ袋が 歩くたびにガサガサと音を立てる。 不思議な高揚感が ブロードウェイ真っ青 ...
今日、泣いている女(ひと)を見た。 なんだか、平気で生きている自分が、とても悪いことをしているような苦しい気持ちになって、いたたまれなくなった。 なんで、みんな同時に笑い合うことができないのだろう。 ...
ねぇねぇ。 冷静になったほうが 得策じゃない? 憎むべきなのは、 怒りをぶつけるべきなのは、 本当に、彼等や彼女等や、僕達? 彼等や彼女等や、僕達を盾にして、 この社会システムの 手の届かない向こう側 ...
そういうとこ、 不真面目なあなたが、好き。 その見方を、 忘れたら、つまらない。 無闇に、 誰かを傷つけたり、 人を害しさえしなければ…。 みんな、幸せになれるなら…。 僕達は、 アソビ倒す為に、 産 ...
なまぬるい汐風に 彼女の長い黒髪が揺れた。 これは確かな記憶だろうか? それとも創り出された空想か? もう随分と月日は流れた。 取り残されたあやふやな想いだけが、 何処にも辿り着けないまま 僕達を大人 ...
特別な事ではないんだよ。 卑怯な事が罷り通る(まかりとおる)世界でも、 そんな甘い事ばかりじゃないにしろ、 それでたとえ命を落とそうが、 敬意を払う人には、こちらも敬意を払う。 そんな、人としての、尊 ...
或る局面で 人生はかけ算。 ゼロだと思わなければ、 何処かに、確かな、『1。』が有れば、 その『全て』は、 決して、 誰にも、 奪えない。 その『1。』を捜してみないか。
特別、強い訳じゃないんだよ。 優しくされたから、返したいだけ。 僕の中の、あの日教えてもらった、 大切な。ひどくシンプルな。法則。
キリトリ線をたどって、 切り取れない想い出に気がつく。 パレットで混ぜ合わされた色は、 あの時抱えていた感情に似ていた。 あの空はどんな色? あのひとの瞳に映る空はどんな色? 躊躇(ためら)いつつ 彼 ...
心臓に根付いた薔薇の棘が あなたの指先を傷つけた。 流れでた赤い血に染まって その蕾は花開く。 或る人は綺麗だと云った。 或る人は禍々(まがまが)しいと云った。 僕はただあなたを想った。 あなたの瞳の ...