donkihote

情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。

すこし虚言癖がある。



ロシナンテⅡ世。通称、R2。

鈍崎邦定の飼い猫。相棒。

オッドアイの白猫。

心さえ止めなければ、

心さえ止めなければ、 見えてくるもの。感じること。 がある筈なのである。 その人らしさがあるにしても。

喉を通る炭酸水が、

喉を通る炭酸水が、 なんだかムズ痒いな、 と思いながら、 ペットボトルに付いた 水滴のキラキラに見惚れた(みとれた)。 朝から暑くなるという お天気キャスターの言葉を思い出していた。 なんで梅雨の後に ...

カーテンの襞(ひだ)が

カーテンの襞(ひだ)が 室内につける日差しの強弱。 傾いた逆光線に埃が踊っていた。 机の上。 彼女が置いて行った鍵と ウイスキーのグラス。 喉に残るいつもより苦い後味。

その日は朝から、

その日は朝から、 変わりやすい空模様だった。 コインランドリーを待ちながら、 国道を左右に行き交う車を ぼんやりと見ていた。 気の抜けたダイエットコークが 妙に甘ったるくて、喉に残った。 過去とか、未 ...

その映画には

その映画には けたたましい数の 人の感情(こころ)が溢れていた。 なにかを表現しようとする人達の 〝本気〟を観た気がした。

雨が窓をたたいて。

雨が窓をたたいて。 ガラスをつたう雫と 向こう側の止まることのない景色で レンズが合わなくなった。

寒凪(かんなぎ)。

寒凪(かんなぎ)。 真冬の厳しさと太陽の微笑み。 病床の父のもとへと急いだ。 融雪にはだけた泥水が 明日へと続く足跡を追いかけた。

裏返ったポケット

裏返ったポケットと 何光年も先のブラックホールって 繋がってたりして。

今きみにキスをしたら、

今きみにキスをしたら、 僕は僕を創っている細胞を保てなくなる。 果てしない宙の底。 沈んでゆく。 あなたを抱きしめたまま。

ひさびさに降る慈雨は

ひさびさに降る慈雨は アスファルトの街を 甘い匂いで包み込んだ。 ヒーリングレイン。 きっと英語としては正しくないんだろうな。 ただ、その雨は〝すべての傷〟を癒やすように 優しく世界を抱きしめていた。