donkihote

ぐるぐるぐるぐると廻って。 立ち止まることも許されなくて。 遠心力で弾け飛ばされそうな。 日常。

私だって。 宇宙の些末な塵だ。 この胸の淋しさは。 いつか。ひとつになる為の。 引力なのだろうか。

「金(かね)」は大切だけど。 もっと大事なことがある、と。 僕は信じている。

キリトリ線で 切り離してしまった〝昨日〟を。 空っぽのポケットにしまって。 疾り出した。

「いいよ。」 君が幸せなら。 それでいい。

土から離れた 現代(いま)の〝街の生活〟は。 この宇宙の真理である『円環』に 気づきずらくなっている。 想像が及ばなくなっている。

49歳4ヶ月。 遅ればせながら。 『40にして、惑わず。』(かな？) 徐々に。すこしずつ。前進中。

バスタブに沈んで。 プクプク、ぷくぷくと。 息を吐いた。 底無しの孤独感に 落っこちて行くような感じがした。

満を持して。 バッド・タイミング。 もう。破れかぶれ。

〝この風は、何処から？〟 その男は指先を舐め、 宙空に、ゆっくりと指を立てた。