donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
〝心〟ひとつ持っていれば、それでいい。
おかしなことばかりやっていると おかしな人間になるよ。 いや。 ただそれだけ。 僕が間違えているのかもしれない。
或るいは。 今日の僕は。 あの日の君を見殺しにしたのかも知れない。 と。 狼狽して夜を迎えることもある。
僕の勘とバランス感覚が これ以上、このまま この道を進むのを 拒んでいる。
でも。 転ばない人生の何が楽しい?
どうやら。 初めて図書館で読み切った話が 『坊ちゃん』だったのが悪いらしい。 こんな僕がまだ生きている不思議。 世の中、度量が広いな。
輝きは 永遠のラフカット・ダイヤモンズ。
地球が寝返りでもうったら、 人間なんていとも簡単に滅んでしまう。 そんなものなのかもしれない。
紫陽花の葉が青々と輝き、 雨の季節を待ち侘びている。 と、そのとき僕はそう感じた。
錆びついた橋の欄干に 前のめりになって 川面に映る空を ぼーっと見ていた。 挙げ句。 どちらが〝本当の〟上か?下か? わからなくなるのである。