donkihote

情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。

すこし虚言癖がある。



ロシナンテⅡ世。通称、R2。

鈍崎邦定の飼い猫。相棒。

オッドアイの白猫。

独り善がりで

独り善がりで 温もりを貪(むさぼ)り合った夜。 何処にも辿り着けない 僕等の孤独なタマシイは、 凍てつきそうな冷たい寒空に。 真夏の、灼熱の、 モノトーンの太陽を、想う。

孤独を藍に染め

孤独を藍に染め 造られた夜空。 澄み切った月あかりが 星座たちを凍らせた。 頬を伝い、霧散する光の結晶。 痛みにも似た冷たい空気が 肺に入り込んでくる。 あなたがいない。氷の惑星。 もう何度目の 〝ダ ...

君が大人だったからか、

君が大人だったからか、 付き合いが浅かったからか、 君の剥(むく)れた顔を見た事がない。 どころか。 そういえば僕は、 君の様々な表情を知らない。 お互いに心を許せてなく、 甘え方が下手だったかな。 ...

どんなに苦しかろうが、

どんなに苦しかろうが、 どんなに惨めだろうが、 丁寧に、正直に、自分と向き合って、 その小さな心の襞(ひだ)に光を当てるんだ。 そして、耳をすませて、 過不足のない、ありのままの心の声を訊く。 なにか ...

誰があなたの瞳を

誰があなたの瞳を そんな深い色に変えたの? あなたに見つめられると 時々苦しくなる。

自転も

自転も 公転もしながら。 また、 日は昇る。

風切り羽根が

風切り羽根が蒼穹を裂いて、 大きな鳥の陰が悠然と旋回した。 迷い込んだ深い森には、 煌(きら)びやかな木洩れ陽が 優しく降り注いでいる。 森は語りかける。

乗りこなしたビートは

乗りこなしたビートは 乱雑な夜を越えた。 車窓の景色はスピードを上げ、 溶けて混ざり合う。

もっともっと

もっともっとあなたと笑い合いたかった。 全く笑いのセンスがないわけではないと。 つまらないとはいえ、それなりにとは。 ほんの少しは自信があったんだ。 強くあなたを抱きしめて、 ふたりで笑い転げたかった ...

「さて、どうしよ?」

「さて、どうしよ?」 僕は、〝あの日確かに殺された心〟を 背負って歩き回っていた。 とりあえず、仲間が欲しいな。 それがダメなら〝なんか〟召喚したい。 弱っちぃもんな。オレ。 友達ってどうつくるんだっ ...