donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
心臓に刺さった アイスピックのような言葉。 引き抜いたら、 どれだけの血が流れるだろう。
夕陽の逆光線が ベンチを染める。 夕空は グラデーションなどでは決してなく、 複雑な色を重ね合わせたミルフィーユ。 そんなことに改めて気がついた。 1秒ごと、変化してゆく空模様に 郷愁が溶けてゆく。
ありあわせの感情で 見上げた1月の星月夜。 コンビニ帰り。 傾けた2本目の缶チューハイがかける魔法。 国道のノイズが街灯のオレンジに染まる。 この時期特有の乾燥と冷たさが 風呂上がりの頬をヒリつかせた ...
この夜は 僕の〝ことば〟は要らない。 元々、たいしたことばじゃないしね。 この夜は 過去があった。 未来があった。 ただ、〝今〟があった。 た・だ・い・ま
精神的にあぶない状態だった。 なにがなんだかわからなくなっていて すべてを誘う〝衝動〟だけがあった。 言葉にして、 客観視したら、 「たすけて」という嗚咽が産まれた。 〝アイシテル〟の響きに似ていた。
マジシャンが 箱に人を入れ、 サーベルで刺したり、 切り離したり、 中の人を消してみせたりを 繰り返している。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー もうなんの箱にも入らない。 〔胸を〕渦巻くもの。 瞳に写るもの。 触れることができるもの。 薫る、聴こえる、味わえるもの。 あるもの。ないもの。 もうなんの箱 ...
お金に色や表情はない。 が、お金には品格がある。 ちゃんとしたひとが ちゃんとした〝希望〟をもって、 使われる世界を望む。 お金にあまり縁がない僕は 持ち合わせてないが、 〝器(うつわ)〟の問題。
あのひとはそんなひと。 その眼はてっきりミクロを見つめていた と思ったんだけど、 そのじつ、 そのこころはマクロを包み込んでいた。 あのひとのように生きたい。
実際、赤子の頃の記憶はほぼないが、 その日 まるで産まれたての赤子のように 世界が新鮮に見えた。 〝ていねいに生きてゆきたい。〟 心底そう思った。