donkihote

情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。

すこし虚言癖がある。



ロシナンテⅡ世。通称、R2。

鈍崎邦定の飼い猫。相棒。

オッドアイの白猫。

R2がさっきから

R2がさっきから 玉子かけ納豆ごはん 葱、おかか付きを がっついている。 主食をよこどりされた僕は しょうがなく、みそ汁をすする。 「あいかわらず、変な奴な。お前。」 休日の遅い朝食。

どうしてなの?

どうしてなの? あなたはいつも私の対岸にいる。

包帯を

包帯を解いてゆくように、 君は僕を抱きしめた。

それでも

それでも 悲しみは月の光とともに 宵闇の僕を照らし続けた。

揺らめく

揺らめく不安定な世界。 手を伸ばす。 透明な、液体のような壁の表面が 波紋を描き、ゆらりと波打った。

失くした

失くした愛の代わりを キツめのアルコールで満たして、 絶望したまま夜が明ける。

早朝。

早朝。 屋外の清々しい空気を吸う。 とても澄んだ独特の香りがする。 無条件で幸せと思える。 歳をとったのだろうか?

あさきゆめみし。

あさきゆめみし。 微睡(まどろ)みの中。 ぽつり。ぽつり。 目を閉じたままの 漆黒の意識に広がる 無数の光の波紋。 雨音なのだろうか。 繊細で美しいピアノの響きのような。 或いは。軽やかなステップ(足 ...

ここは『空想』の丘。

ここは『空想』の丘。 五線譜が風に舞いあがる。 メロディが降りそそぐ。 音のシャワー。 逆再生。 宙を掻く両の足。 全てが天に昇っていく。 まんま。 水面に浮かぶ椿の花が一輪。 くるりと回った。

上唇に付いた、

上唇に付いた、髭のような コーヒーの泡を君が笑ったので。 満面の笑みをした、 時代錯誤のチャップリンが一人。