donkihote

情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。

すこし虚言癖がある。



ロシナンテⅡ世。通称、R2。

鈍崎邦定の飼い猫。相棒。

オッドアイの白猫。

僕にたいしたことはできない。

僕にたいしたことはできない。 すべてのひとを幸せにする魔法も知らない。 僕はダメなひと。 自分の非力さを思い知った。 いつか、僕は ビスケットの入ったポケットを叩けるような、 そんな人間になれるだろう ...

むつのはな。

むつのはな。 あなたが降らせてと言ったから。 僕は自分が腕利きの マジシャンになれなかったことを悔やんだ。

君のこころと

君のこころと 僕のそれとは 何光年、離れているのだろう? 手を伸ばせば、触れられるような 嫋やかな君の長い髪が 潮騒に揺れていた。 あの瞬間。 あなたの横顔を 永遠に焼き付けたつもりでいたのに。

六花(りっか)舞う

六花(りっか)舞う 記憶の恋路 鮮やかに 二度と戻らぬ 過ぎ去りし結(ゆい)。

そういえば。

そういえば。 君はいつも僕の何mか先を歩いていた。 その日も、ひなたにできた一本の影を両の腕で器用にバランスを取って綱渡りしてた。 それから君は急に振り返って、おどけた声で言った。 「バランスを崩して ...

「お前は、

「お前は、オブラートに包んで言ってそのあまり整ってない顔をだな、近づけて猫吸いさえしなければ、結構マシな飼い主なんだけどな。」R2は毒づいた。 「しょうがねぇなぁ。」 突然。 R2が龍のように大きくな ...

あなたを知りたかった。

あなたを知りたかった。 そのまなざしを。 躊躇いながら、手を伸ばした。 あなたの見えない涙の跡。 あたたかい頬に、増してゆく痛み。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 私の痛みは消えない。 私の痛みは私 ...

『鏡を旅する用意はある?』

『鏡を旅する用意はある?』 なんで三種の神器に鏡があるのか? ずっと考えていたの。 鏡が映すもの。 そもそも鏡とは何? どういうもの? それだけ? 『鏡を旅する用意はある?』

自分が見てきた、

自分が見てきた、或いは感じとってきた 美しさや淀みが全てだとは思わない。 ただひとは、僕の知っている限りでは、 別の人格、人生を 何度も生きることはできない。 たった一度の大切な一生。 だからこそ。 ...

たぶん。

たぶん。 あの日。 ぼくは〝ココ〟だ。 そう決めたの。