donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
「あの少年(こ)は大丈夫。 あの少年(こ)は てもちのバケツに気づいてる。 それを信じていられる間は強い。 今はなんの手助けもいらない。 また何処かで会えるような気がする。」
彼は、ときの〝支配者〟に云った。 「あなたはわたしを激しく憎んでいる。 もう、それは魔法にかかっているんです。 或いは、あなたは、手が滑って、わたしを殺(あや)めてしまうかもしれない。 でも、〝わたし ...
「文章ばっかり捏ねくりまわさないで。 もう少し、ちゃんと働いて稼いでね。 おれを野良ジョーンズにするなよ。 歌って食ってく自信ないから。」 R2は肉球を舐めた。
独り乗り用の一艇の舟が 水の上に浮かんでいるとします。 その舟には決定的な〝穴〟があって。 どんどん水が入ってきて。 たぶん、沈んでしまう。 僕は〝運悪く〟そんな舟に乗っていて。 〝運良く〟その手には ...
自分の鈍さを自覚したうえでなお、 もっと鈍感でなくちゃ 自分のカタチすら保てないと思う時がある。
自分で選んだ部分も あるのだけれども。 やはり。 ある種の、何%かの、詩人は。表現者は。 宿命。さだめ。なんだろうかと。 そのとき、、、 色々な覚悟と心の準備と 抱え込む〝寂しさ〟への諦観。 そういえ ...
それはもう言葉ではなく、 渦巻くだけの感情で。 自分でも気づかなかった 僕を形作る決定的な弱さ。 タスケテクダサイ アナタニアイサレタイ ソバニイタイ 。。。止まらない涙。
僕は頭が悪くて、 博識じゃないし、 わかりやすい訳の そのまたの。また聞きなんだけど。 その昔。 老子は、〔本当を〕 知っている人は 口を開かない。と。 そんなことを言ったらしい。 昨今。 情報量が作 ...
慰め合った 君の指先も 僕の指先も やはり、哀しいくらい 汚れていて。 それでも分け合った体温は なんの意味を持たないながらも。 なんの救いようがなくとも。 嘘偽りなく、優しくて。
鏡を見つめて あまりの醜さに 吐き気を覚えた。 他人事のような〝心〟 ひとかたまり。