donkihote

情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。

すこし虚言癖がある。



ロシナンテⅡ世。通称、R2。

鈍崎邦定の飼い猫。相棒。

オッドアイの白猫。

2000年

2000年 街はしきりに ミレニアムだと浮かれていた。 あなたを失った僕は 膿んでいく魂を抱えながら 苦しんでいた。 インソムニア。 眠れない夜は、 言葉が溢れた。

ワイパーのリズム

ワイパーのリズムが誘う恍惚感。 助手席の娘は フラペチーノをストローで ゆっくりと掻き回しながら、 無表情に窓の外を見ている。 ラジオからは 空々しいダンスチューンが リフレインしている。 現実から乖 ...

胸の奥底に

胸の奥底に沈めた暗い記憶が 胎動するたびに感じる痛み。

ハングルース

ハングルースをして たてた親指と小指を 2回、グーパーグーパーと 交互に繰り返した。 あの頃、よく交わした 僕達の合図だった。

まるで

まるで トリックアートのように ループする日々。 それでも すこしずつ違う 特別な瞬間があって。 永遠には続かない 退屈な、奇跡のような 素晴らしい一日。 花が咲いたら歌うのもいい。 心が動けば駆けだ ...

R2がさっきから

R2がさっきから 玉子かけ納豆ごはん 葱、おかか付きを がっついている。 主食をよこどりされた僕は しょうがなく、みそ汁をすする。 「あいかわらず、変な奴な。お前。」 休日の遅い朝食。

どうしてなの?

どうしてなの? あなたはいつも私の対岸にいる。

包帯を

包帯を解いてゆくように、 君は僕を抱きしめた。

それでも

それでも 悲しみは月の光とともに 宵闇の僕を照らし続けた。

揺らめく

揺らめく不安定な世界。 手を伸ばす。 透明な、液体のような壁の表面が 波紋を描き、ゆらりと波打った。