donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
立ち向かう風車(世界とか、時代とか、そういったもの)を前に、圧倒的に無力だった。
君を守れるように 強くなりたいのだけれども。 弱さを憎むようには なりたくなかった。 そんな願い。
君を見失ったら 僕はどうしたらいい? 待ち合わせ場所、 決めておいたっけ?
空にはとても色々な微粒子が溶け合っていて。 きっとそう見えるのだろう。 幼子(おさなご)が得意げに クレヲンの色を持ち替えた。 それが僕にはとても羨ましく映った。
熱を放つ信念を胸に 円環を漕ぎ続ける汗だけが 物語に命を宿す。 そんな、絡繰(からくり)。 太陽に赦された道をたどる。
草いきれにも色々ある。 そんな単純な事実に気づいたのは、真夜中の散歩道だった。 水分が多い、生臭い草の匂いだけが草いきれではなくて、日中、猛烈な日差しで枯れてしまった枯れ草の匂いが混じる事もあるのだな ...
或いは。残酷なことを言います。 僕が人生を決めた本との出逢い(セレンディピティー)の中に ロバート・フルガムさんの 『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』という一冊があります。 その一節、ク ...
十六夜の月(いざよいのつき)。 ほのかな薄明かりがゆらめく、 碧の空間(あおのせかい)。
薔薇のうしろ姿。 重なり合っていく薄桃色の花びら。 棘のあるしゃんとした背中。 芳しいうなじに唇を押し当て瞳を閉じる。
レトルトパウチ職人は その難しさを省みず、 或る日、その空気を誰かに届けたいと 思ってしまった。