donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
天井から、 ふんわりと降りてくる、 ましろい球体。 差し出した両の掌(てのひら)に触れた瞬間、 はじけて、すべてを呑み込んだ。 そして、産まれた 白の空間(せかい)。 反転する、同居する、どこまでも深 ...
君が溜め息をついたから。 魔法のランプから僕が湧いて出ました。 たいしたことはできないし。 湧いて出てきたからと言って 虫やなんかじゃないよ。 まっ、それより不純な 下心はあるかもしれないけど。。。
判って貰えないかも知れませんが、 あの夏の あの、たった一瞬の 彼女の笑顔があったから、 雨上がりには、いつも必ず 虹が架かるんです。
君は君のままでいいよ。 そのうち。 自然に。笑えるようになるから。 それまでは。 僕たち。ぼちぼち、がんばるから。 ほら。そばにおいで。
その物語の背景には、 一匙(ひとさじ)の悲しみがあって、 その苦味が絶妙な隠し味になっていた。 歳をとることのいいところは、 そういう機微や深味が、経験によって、 時々、すうっと、痛いほど わかってし ...
腕まくりをして。余白に。 君が描いてくれたイラストは。 渇いた無機質な日常に咲いた一輪の花だった。 その時。僕は。 この女性(ひと)を逃してはいけない、と。 つよく、思ったんだ。
「信じてよ。」 一緒にいるふたりの未来には その暗がりを越える 〝光〟があるから。。。
こんな夏空の下に あなたは産まれたんですね。 僕はあなたの一生の 何を知っているのでしょう? 僕の人生の巻き添えにしてしまったし。 与えて貰うばっかりで。 僕に。 なにかお返しすることが できたのでし ...
歯ブラシを咥えながら、 やけにミントを辛く感じていた。 背中では、ロシナンテII世が 自分の白い尻尾を追いかけて、 馬鹿みたいにくるくると周り続けている。 南側のはめ殺しの窓を 下弦の月が渡ろうとして ...
色とりどりの花束が笑う。 舞い降りるは、時を超えた流星群。 悠久の。甘く。淡い。光の尻尾(しっぽ)。 在りし日の走馬灯のように。。。 はらり。。。ひらり。。。 はらり。。。ひらり。。。 「憎んでなんか ...