donkihote

情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。

すこし虚言癖がある。



ロシナンテⅡ世。通称、R2。

鈍崎邦定の飼い猫。相棒。

オッドアイの白猫。

それだけのことなんだ。

それだけのことなんだ。 原っぱの草で切り傷のついた。 裸足の心。 それだけのことなんだ。

森の朝。

森の朝。 小鳥は鳴いた。 〝生きていることは 少なからず悲しいことだ〟と。

今ならわかる。

今ならわかる。 僕はちゃんと 愛されていた。 この世界に。

早朝。

早朝。 山陰(やまかげ)途切れる谷間を 水平に差し込む、まっすぐな光線。 神秘的なグラデーション。

祈る。

祈る。 明日。 良いことも 悪いことも 受けとめる。 僕が歩んできた人生だから。 因果応報。 あのときは ごめんね。 愛してるよ。 全て 受けとめるから。 祈る。

それは

それは 滴り落ちる雨粒が 何万年もかけて いつか強大な大地を穿(うが)つように。。。 ただまっすぐな〝チカラ〟を 本当に気が遠くなる程 たびかさねて注ぐことだけが 少しずつなにかを変えてゆくんだ。 努 ...

スローモーション。

スローモーション。 しかも。 涙が頬を伝う音さえ 聞こえるようだった。

いつか落ち切ってしまう

いつか落ち切ってしまう 砂粒(さりゅう)のような日常を 美化してしまう。 そんなエゴイスティックな愚かさ。

つなげ。

つなげ。 情熱。

その頃の僕は

その頃の僕は 蝉の一生を憐れんでしまうくらい 下品な達観に溺れていた。 或いはそれは 若さという名の青臭さだった。 〝みんなみんな違うかもしれないが  みんな一緒なんだ。〟