donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
〝それでも信じていたいから。。。〟 圧倒的な〝光〟の量で すべてを飲み込み、白に変えた。 それは希望であり、 一種の危うさでもあった。
渦巻いて。 ぶつかり合って。 混ざり合って。 物凄い勢いで、全てを飲み込んでいく。 それは一つの自然が生み出す 〝ゼロ〟の形態。
(もちろん。 〝そと〟があって。 はじめて。〝ウチ〟から 湧き出してくるんだけど。) 本当に。純粋に。 自己から湧き出してくる 〝なにか〟をかたちにしようとするとき。 ナニモノからも〝自由〟であ ...
カチャリ。 と音が響いた瞬間。 手に持っていた鍵は 小さな無数の、黒い飛翔虫になって 手首までまとわりついたかと思うと 陽炎(かげろう)のように揺らめいて 霧散した。
窓には。 部屋を出ていく彼女が映っていた。 遠ざかっていく足音に 背を向けたまま、目を閉じた。
損得勘定や利益。 それだけで動く人は それだけの理由で離れていきますよ。 僕は高尚では決してないけど。 人間ってそれだけじゃないと 信じたい派です。
人の。 いろんな気持ちを学んだの。。。 傷ついて。。。飲み込んで。。。 そして 〝空〟があったの。。。
シャボン玉のはじける音で目覚めた少女。 残酷な寓話のワンシーン。 繰り返されるサイレントムービーのリール音。 悲鳴の届かない戦場。 欲望という底無しの箱に詰め込もうと 正義という綺麗なラッピングをしよ ...
空を。 花弁(はなびら)が舞い、 七色に輝く旗が揺らめく。 空想という刃で切り開く、 明日という名の希望。 カンディンスキーの抽象画のように。 さっきまで整列していたメルヘンが、 ダンスを踊りだす。
病院のにおいはいつも、 えもいわれぬ喪失の記憶に 僕を沈めた。