donkihote

情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。

すこし虚言癖がある。



ロシナンテⅡ世。通称、R2。

鈍崎邦定の飼い猫。相棒。

オッドアイの白猫。

悪意がほくそ笑む。

悪意がほくそ笑む。 そんな夜も。たぶん、ある。

そのピアノの

そのピアノの一音、一音は、 真白い雪原を歩く足跡のようだった。

水時計。

水時計。 刻を滑り落ちる光の雫。

ジグソーパズル

ジグソーパズルの凹凸のような。 僕たちの繋いだ手が 解(ほど)けないように祈っていた。

君が巻いてくれたマフラーに。

君が巻いてくれたマフラーに。 肌触りの良い、温かい優しさに甘えて。 木枯らしをやり過ごした。 雪の降らない聖夜に ふくれっつらの君の頬は リスかなにかのそれを連想させ、 僕を笑わせた。 長くなった夜と ...

すこし投げやりになって

すこし投げやりになって 深酒をした朝は、決まって こめかみの鈍い痛みが脈打った。 生活から君が消えてしまった あのころの週末は だいたいこんなことの繰り返しだった。 相変わらず。 カッコがよろしくない ...

君の優しさに

君の優しさに気付かされるたび 僕は自分が自分のことしか考えてない ひどい人間だ。って落ち込んだ。

真夜中の

真夜中のシフォンケーキと 温かいブラックコーヒーは 背徳の味がした。

掌にできた湖に

掌にできた湖に月が沈んでゆく。 ゆっくりと包み込み輝きだした祈り。 隙間から溢(こぼ)れる森羅万象の小宇宙。 足元に広がるのは、渦巻くのは、 〝ある〟と〝ない〟の入れ替わる産道。 光の海は瞬(またた) ...

真っ暗闇の孤独は

真っ暗闇の孤独は 静かに街を描写していった。