donkihote

情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。

すこし虚言癖がある。



ロシナンテⅡ世。通称、R2。

鈍崎邦定の飼い猫。相棒。

オッドアイの白猫。

流れ続ける空が

流れ続ける空が凪いで。 張り詰める透明な弦のように。 それは空の傷み。 それは空の痛み。

あの日。

あの日。 別れ際に君は僕を 睨み付けるように見つめた。 永遠に読み取れないその真意は 鈍感な僕の心臓を 歯切れの悪いナイフのように ザクザクと切りつけつづけた。 流れ続ける血は、時間が経つほどに 穢れ ...

夜が明ける。

夜が明ける。 心地の良い肌触りの朝焼けが 東の空から街を染めてゆく。 水平に伸びる光のヴェール。 街はいつものリズムで生活者を送り出す。 夜が明ける。

あんま。

もちろん。 タイプだとか、 ともに過ごした思い出とか、 いろいろあんだけど。 あんま。 きれいきれい言うと 図に乗るから。。。 あなたは 特別な魅力を持っているんですよ。 それは あなたの行(おこな) ...

終電の過ぎ去った

終電の過ぎ去った寂しい駅のホームで 酔い覚めの一人のサラリーマンが 一本のビニール傘で 往年の門田博光さんを彷彿とさせる スイングを繰り返していた。 あれは絶対、意識していた。 ホームの片隅で、僕はく ...

その一日は

その一日は 雨の匂いで始まった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 彼女は ビニール傘こそさしていたが 濡れてしまうことを特段気にせず 朝の街を小踊りするように りんりんと歩いていた。

真実なんて、

真実なんて、人の数ほどある。 だったら。 僕は君の〝本当〟で生きたい。 君の本当を教えてください。 君の味方になりたい。 君側(きみがわ)にいたい。 それは君と一緒に生きたいとか そんな大それたことを ...

ふたり。

ふたり。 互いを強く抱きしめ合いながら。 溢(こぼ)れた涙は、 シャンデリアのように。 星屑のように。 その夜を彩った。 それはふたりだけの秘めた絆。 他の誰にもわからない。 特別な星空。

その片恋は

その片恋は 最初から失恋をしていた。 あの娘を好きな あなたが好きなの。

幸運も不遇も

幸運も不遇も 悲しみも喜びも みんな。 手を繋いでやってくる。