donkihote

情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。

すこし虚言癖がある。



ロシナンテⅡ世。通称、R2。

鈍崎邦定の飼い猫。相棒。

オッドアイの白猫。

また。いつもの発作が出て。

また。いつもの発作が出て。 瘡蓋(かさぶた)を剥いで。 傷口を開いて。抉(えぐ)って。 塩を塗り付けている時がある。 君には。 こんな風に、弱い自分が。 情けなくて。申し訳なくて。 消えてしまおうと。 ...

だんだん...

だんだん黒に近づいているのか? それとも。 だんだん白い光で。奪い取ってゆくのか? 僕らは。ありとあらゆる〝色〟を。 飲み込んで。。。 力の限り。唄って。叫んで。 セクシーに。踊って。混ざり合っていく ...

ふたつの風

ふたつの風のぶつかる所。 悲しみと嬉(よろこ)びの間に 〝黙(しじま)〟がひとつ。

詩人は

詩人は景色に想いを溶かして スプーンで掻き混ぜた。 そうやって出来た。 一枚の風景画。

満天の宙。

満天の宙。 星屑でできた砂が敷き詰められた 最果ての岸辺。 カノンのように追いかける潮騒のループ。 横たわる鯨の屍(しかばね)の 肋骨(ろっこつ)をくぐると。 老いさらばえた男がひとり。 忘れるのも〝 ...

流儀はあるが。

流儀はあるが。 自在でいたい。 めぐりくる新しいことを、 実験的なことを、 いつも面白がってやっていたい。 それぐらいじゃないと、 〝成長〟って、すぐ止まるから。

傷痕は

傷痕は鍵穴のようなもの。 そこにすっと合わさる〝優しさ〟に いつか出逢う。

君には笑っていて欲しいんだ。

どんな表情の君も好きだけど。 君には笑っていて欲しいんだ。 君の笑顔は素敵だよ。 まだ胸に焼き付いているし。 思い出すたびに〝勇気〟が出る。

R2の琥珀色の右眼には。

R2の琥珀色の右眼には。 闇のなかで紫色に光り聳え立つ。 武骨で白い巨大な体躯(たいく)が 映り込んでいた。 沸き立つ血と武者震いを抑え、 ゆっくりと息を飲み、 剣(つるぎ)の切先を喉元に重ねた。 「 ...

僕は

僕は空に足を踏み入れた。