donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
雨があんなにも 透明じゃなかったら、 あの夏の手触りも もっと違うものだったのだろうか。 キラキラが散りばめられた ちっぽけな世界の色彩は だけど鮮明に、輝いていた。
ちょっと待て。 フォーカスされてるのが、 僕の周辺なのに、 八方美人になるなって。 どう考えても、 〝揉め事〟起こそうとしてるだろ。 にゃろう。
掠(かす)れた声でやっと口から出た 「おはよう」は 白い部屋が吸い込んでいった。 深酒と睡眠不足の頭は 巨大な蛇に 締め付けられるように痛んだ。 あの日、君がついた嘘は 僕をまだ蝕(むしば)み続けてい ...
僕は今、 ほぼ即興で言葉を紡いでいる。 でも。 ときどき。丁寧に。丹念に。 時間をかけて。言葉を選んで。祈るように。 〝なにか〟を編み込むように。。。 文章を産み出してみたいという願望が 疼いてどうし ...
あとは知らんふり。
赫い血さえ流れず、 痛み続ける傷は ただ抱きしめることでしか 癒せないのだろうか。
くいしばった歯で その口から血が滲むような そんな感情を抱いたことがあるか? そして。 そんな感情すら 〝超えてしまう〟ということの その悲しみを知っているか?
夜空を見上げる。 星を散りばめた藍に 鈍色の柔らかそうな雲が懸かる。 さよならを繋いで完結する 約束の星座。 魂に触れるのは アルルからの風に似ていた。
YESかNOだけではなく 〝曖昧〟は一つの多様性、 対立との共存の形だった。 衝突回避の為の鍵は、 中道の中道たる所以にある。
どちらが 大きいとか、小さいとか 上だとか、下だとか そんなこと、絶対に、ない。 あなたが 許してくれて、 助けてくれて、 僕が 至らないながらも、 微力ながらも、足りないながらも、 その逆を返せて、 ...