donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
無神経で。鈍感で。 厚顔無恥で。 まあまあ。結構、ジョーブにできていた。 コワレルノナラ。 ヒトオモイニ、コワレテシマエバイインダ。 別に。未練なんか無いし。 ほんのちょっと。疲れた、かな? すこし。 ...
ぐったりと沈み込んだソファは。 子供の頃の懐かしい 夕闇の匂いがして。 浅い眠りに僕を誘い込んだ。
僕は。 殴り付けた僕を見降ろした。 若い頃に負った傷の なかなか治り切らない僕は。 歳を取れば取るほど。 めんど臭く、複雑な。 嫌な奴になっていた。
と。そこで。 男は、ささくれ立った親指の爪の皮を噛み切る仕草を何度か繰り返した。
遮二無二(しゃにむに)走ってきた。 遮二無二(しゃにむに)走ってきて。 或る日、突然。 〝今日〟の仮面が割れ、砕ける。 とめどなく流れ出る。 かりそめの、世迷いの、〝本音〟は 夢か?現(うつつ)か?
その鏡は〝沼〟だった。 伸ばした手を伸ばした手が掴み。 深い深い。泥濘(ぬかるみ)へと。 〝わたし〟を引き摺り込んでいった。
自分の醜(みにく)さに。 いつか、耐えられなくなる前に。。。
そりゃあ。 いろいろあるさ。 生きていれば。
ジクジクと痛んだのは 僕には。 不釣り合いだったからなのかもしれない。 太陽の。パズルの。 その一欠片(ひとかけら)は。 それでも。 何かを後ろめたく感じさせる 十分な輝きを放っていた。
君に出逢うまでの僕は。 年相応の汚らしさを抱えて 無機質な都会を、傷を作りながらも。 なんとか、泳げていたんだ。