donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
オレンジマーマレードの夕暮れ。 ブルーベリージャムの宵の宙。 ストロベリージャムの朝焼け。
「懐いて迷惑になりそうな寂しがり屋の小動物には、最初から優しくしないこと。あらやだ。私の家の家訓よ。」
或いは。痛いほどオリジナルだったかもしれないけど。他人様の人生の脇役加減は心得ているつもりでいた。
ふうわり、はらりと。 舞い落ちる一枚の花びら。
りんりんと。 連なり合った ブルーベリーの花の蕾が 綻(ほころ)び始めていた。
風に舞う花びらが 足元で円を描いた。
花散らし 傘に貼り付く 花びらひとつ
僕から見たら。 世の中はとても〝複雑〟だった。 愛したひとを幸せにできない。 愛したひと、一人、守れない人間に。 傷つけてしまう人間には。 得られない何かがあって。。。 今夜。花散らしの雨は。 一晩中 ...
それは、雨の香りがしたから空を見上げるのと同じような。僕にはごく自然な感じのことだったんだ。
窓を開ける。 新鮮な緑の風がふわり。 春が薫っている。 〝いい空気〟だ。 『朝の空気に 誰かの幸せを 祈れる幸せ。』