donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
もちろん。 タイプだとか、 ともに過ごした思い出とか、 いろいろあんだけど。 あんま。 きれいきれい言うと 図に乗るから。。。 あなたは 特別な魅力を持っているんですよ。 それは あなたの行(おこな) ...
終電の過ぎ去った寂しい駅のホームで 酔い覚めの一人のサラリーマンが 一本のビニール傘で 往年の門田博光さんを彷彿とさせる スイングを繰り返していた。 あれは絶対、意識していた。 ホームの片隅で、僕はく ...
その一日は 雨の匂いで始まった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 彼女は ビニール傘こそさしていたが 濡れてしまうことを特段気にせず 朝の街を小踊りするように りんりんと歩いていた。
真実なんて、人の数ほどある。 だったら。 僕は君の〝本当〟で生きたい。 君の本当を教えてください。 君の味方になりたい。 君側(きみがわ)にいたい。 それは君と一緒に生きたいとか そんな大それたことを ...
ふたり。 互いを強く抱きしめ合いながら。 溢(こぼ)れた涙は、 シャンデリアのように。 星屑のように。 その夜を彩った。 それはふたりだけの秘めた絆。 他の誰にもわからない。 特別な星空。
その片恋は 最初から失恋をしていた。 あの娘を好きな あなたが好きなの。
幸運も不遇も 悲しみも喜びも みんな。 手を繋いでやってくる。
きらびやかな 都会と云う水槽よりも。 淀んでいるのは、 きっと。私の心。
空がきれいだから。。。 僕は場違いなその悲しみを飲み込んだ。 これでいい。 これでいいんだ。
風が凪いだから。。。 息を呑んだ次の瞬間。 君の名前を呼んだんだ。