donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
国道を行き交うクルマのタイヤが 水飛沫(みずしぶき)を巻き上げて、 通りすぎていく。 僕はこれと言って目的も無く、 ぼんやりと歩道を歩いていた。 目の前の、ちいさな水溜りの平穏を 跳ね上げられた水飛沫 ...
たとえ神様が 「ウッソぴょ~ん。」って言って、 何もかもなかったことに、 なったとしても、 僕は君の温度を忘れない。 忘れたくない。
9月の霞空の向こうに いつもと違う色の太陽があった。 気の早い金木犀の香りが漂って、 なにか透明で神聖な空気が肺に入ってきた。
勝ち、負け、あいこ。 そう言われるかもしれない。 でも、ちゃんと、 チョキにはグーが必要で。 グーにはパーが必要で。 パーにはチョキが必要で。 矛盾しているかもしれないけど、 たぶん、この世で一番、 ...
…忘れていた…。 逆再生の映像みたいに 地面に叩きつけられた雨粒が 空へと還っていく。 水の形(かたち)。 …ふわり。 浮かび上がる。 たかい、たかい空の、あの虹の もっと、もっと奥の、その向こう側。 ...
開かれた世界へ。 目覚めていく感覚。 隅々にまで。繊細に。 広がる動脈。 集まる静脈。 巡る。入れ替わる。血液。 嗚呼。生きている。
雨の部屋。 窓辺でR2と一緒に 窓の外を見つめた。 Mrs. GREEN APPLEの『クダリ』が エンドレスで流れている。 すこし涙ぐんだ僕を R2がじっと覗き込んだ。 〝ミンナヤサシイ〟。 そして ...
ペパーミントの葉を 雨粒が弾いている。 漂う香りは 清々しく、優しい。 いい空気だ。
月夜の幻想曲(ファンタジー)。 ピアノの音色は、月の雫。 滴(したた)り落ちるネーブルの香り。 煌々と輝くその光を 仄(ほの)かに燻(くゆ)らせる 軋(きし)むヴァイオリン。 薄灰色の雲間から パーカ ...
バランス。冷静に。 自分だけの 正論や意見を通すだけの 強気はいらない。 あくまでも。退けないときだけ。 大切な誰か。何かを守るときだけ。。。 あとは、ヘラヘラと。のらりくらりと。 笑いを交えて。。。 ...