donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
薄墨色の星のない曇り空に。 重力を無視した雨粒が 中空で跳ね回り、踊り出した。
よく二人。 座り込んだラグの真ん中は へたり込んでいて。 それは。なにか。 思い出の形をしていた。
単純で単細胞な僕は。あの頃。 きっと彼女を苦しめてばかりいたのだろう。
谷川俊太郎さんが亡くなった。 道標(みちしるべ)のひかりが ひとつ消えてしまった。 それが人間の歴史で、宿命だから。 そういうものなのかもしれないが。 呆然自失として。 冷たい木枯らしが吹いたような。 ...
水底に大きな石でもあるのだろう。 川の流れはその場所になると。 白い波をたててながれていた。
河川敷で風に吹かれて。 微笑んでいたキバナコスモス。
水面を揺れる 波光が 柔らかに交差し、 編み込まれるように 混じり合っていった。 一本の光の帯(おび)になって。 そして。 ゆっくりと開かれる瞳。
都会暮らしの 大きなカラスが 一声鳴いた。
光を背負って。 疾(はし)りだした。 雲、ひとつなく。 ただ。薄青い空に見つめられて。
世界の為政者の皆さん。 同関係各位。 あの時。 たった一人の人権の陵辱のために。 〝いじめ〟に協力できたのに。 世界をコントロールできたのに。 これからの人達のために。 まともな、未来を思い遣った 政 ...