donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
裸眼で街を歩くのが好きだ。 目が悪いにも関わらず。 なにか視野が広くなって。 街と一緒に呼吸をしている気になる。 記憶やこころで補正しながら。 今日も。なにかを感じたいと欲してる。
空を仰ぎ。 瞳を閉じ。 深く息を吐く。 『どうか。 この〝空っぽ〟を。 熱いトレモロで。 満たしてください。』
風が吹いて。 水に映った花びらが 揺らめいた。
見上げると。 冬の葉の落ちた大樹は 空を支える毛細血管のように 天に向かって伸びていた。
救われたい。 報われたい。 なんて。思わない。 そう思った時点で。 遠ざかってしまうものだから。。。 ただ。 祈る。 ーーーーーーーーーーーーーーーー あなたが。 笑うのが。 見たいのだ。
信じようが。 信じまいが。 〝理(ことわり)〟とは。 流れ。在り方の形。 或いは。 〝大きななにか〟との約束。。。 今の僕が感じてる真実(こと)。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー なんびとも。 ...
〝それでも信じていたいから。。。〟 圧倒的な〝光〟の量で すべてを飲み込み、白に変えた。 それは希望であり、 一種の危うさでもあった。
渦巻いて。 ぶつかり合って。 混ざり合って。 物凄い勢いで、全てを飲み込んでいく。 それは一つの自然が生み出す 〝ゼロ〟の形態。
(もちろん。 〝そと〟があって。 はじめて。〝ウチ〟から 湧き出してくるんだけど。) 本当に。純粋に。 自己から湧き出してくる 〝なにか〟をかたちにしようとするとき。 ナニモノからも〝自由〟であ ...
カチャリ。 と音が響いた瞬間。 手に持っていた鍵は 小さな無数の、黒い飛翔虫になって 手首までまとわりついたかと思うと 陽炎(かげろう)のように揺らめいて 霧散した。