donkihote

情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。

すこし虚言癖がある。



ロシナンテⅡ世。通称、R2。

鈍崎邦定の飼い猫。相棒。

オッドアイの白猫。

少年は大人だった③

少年は大人だった。 少年は地域の人たちに守られ。 同時に。 近所の人達によって、好意の目にも晒され、 広がっていく〝噂〟にも輪姦された。 とある〝実験〟のモルモットでもあった。 少年は大人だった。

少年は大人だった②

少年は大人だった。 彼には〝友〟がいた。 その家は犬を飼っていた。 歴代のワンちゃんは少年の かけがえのない〝友〟だった。 少年は大人だった。 歴代の〝友〟の死の悲しみも 幼い頃から。涙と共に飲み込ん ...

少年は大人だった①

少年は大人だった。 古(いにしえ)の呪い、 一族の宿命、 母親のヒステリックな気性、 父親のいたらなさと暴力、 或いは。 時代とその生贄、 その土地の愚かな風土、 はてさて。 どういう理由かはわからな ...

オトコとしては

オトコとしては だいぶ情けないのかもしれない。 僕は。少々の傷と 少々の問題を抱えていた。

渇望

渇望するのは ただ。あなた。

あなたがあなたである

あなたがあなたであると知ったとき。 僕はさまざまな愛の意味を知り。 決して許されない、幾多の罪を背負った。

あなたの指先が

あなたの指先が 僕の輪郭(りんかく)を辿り。 僕は僕を知った。

優しく

優しく 導かれるまま。 震える指先で あなたに触れた。 あなたの呼吸は とても温かくて。 愛おしくて。。。 あなたと 強く抱きしめ合った時だけが。 その刹那(せつな)だけが。 自分が 初めて。 自分の ...

でも、

でも、そんなもんだろ。と。 僕等はまた。前を向いた。

それでもやはり

それでもやはり 雲は流れているのだと。