donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
雨上がり。 雨粒のプリズムに 街が光を帯びて 小さな虹のカケラが そこら中に溢れていた。
冬と春とを行きつ戻りつしている。 風に吹かれた南天の紅い葉が 笑いかけているような、そんな気がした。
誰かを本当に好きになって。 地軸がすぅーと その人にシフトしてしまうってことが。 ある種の不器用な人にはあって。 その地軸が自分の方に戻ってきたときって。 なんか。変な違和感があって。。。 不思議で。 ...
地図も。。。コンパスも。。。 なにもない。 からっぽ、だった。 なんか。フラットな感覚。 R2とふたり。 陽だまりでまったり。 ぼんやりと座り込んで、 風の、その、色のようなものを見ていた。 優しい太 ...
身の毛もよだつ程、真っ平らな道で 派手に転んだ7年前。 それはそういうことなんだろう。と。 第六感など全くない鈍感な僕でも なんとなく、予感していた。
悲しみは「カラリ」と音がした。
お気に召しましたか? 悲しい恋の砂糖漬けの味は。 その女性のギャルソンは ナプキンを片手に深々とお辞儀をした。 なかなかの年代物ですし。 あまり出回らない、 珍しい素材が手に入りましたので。 口いっぱ ...
青空に見つめられたような気がして。 手を伸ばしてみたんだ。 なんだか。遠近感がバグって。 手を縁取っていた青が迫ってくる。 それは旧約聖書の創世の大洪水のように ありとあらゆるものを飲み込む青い渦にな ...
雲は流れている。 記憶も。その意味も。あなたへの想いも。 夕暮れのオレンジから夕闇の藍へ 緩やかにグラジエントするように。 ゆっくりと変化していた。 それは『時』の 厳しくも、優しい魔法だった。
あなたが冷たい雨に濡れるなら、 僕があなたの傘になろう。