donkihote

情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。

すこし虚言癖がある。



ロシナンテⅡ世。通称、R2。

鈍崎邦定の飼い猫。相棒。

オッドアイの白猫。

洋服に引っ付いた種子(たね)を

洋服に引っ付いた種子(たね)を 僕は迷惑そうに払っていた。 いい。 雑草なんて植物はないわよ。 みんな。それぞれの生命を 一所懸命に生きているの。 それだけは。 忘れないで。

二人で。

二人で。 影絵をして遊んだ あの夜。

薄墨色の

薄墨色の星のない曇り空に。 重力を無視した雨粒が 中空で跳ね回り、踊り出した。

よく二人。

よく二人。 座り込んだラグの真ん中は へたり込んでいて。 それは。なにか。 思い出の形をしていた。

単純で単細胞な僕は。

単純で単細胞な僕は。あの頃。 きっと彼女を苦しめてばかりいたのだろう。

無題

谷川俊太郎さんが亡くなった。 道標(みちしるべ)のひかりが ひとつ消えてしまった。 それが人間の歴史で、宿命だから。 そういうものなのかもしれないが。 呆然自失として。 冷たい木枯らしが吹いたような。 ...

水底に

水底に大きな石でもあるのだろう。 川の流れはその場所になると。 白い波をたててながれていた。

河川敷で風に吹かれて。

河川敷で風に吹かれて。 微笑んでいたキバナコスモス。

水面を揺れる

水面を揺れる 波光が 柔らかに交差し、 編み込まれるように 混じり合っていった。 一本の光の帯(おび)になって。 そして。 ゆっくりと開かれる瞳。

都会暮らし

都会暮らしの 大きなカラスが 一声鳴いた。