donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
光の届かない 深い深い海底で 鯨が唸りを上げる。 難産にも負けず マイナスの局面から 産まれ出ずる奇跡。 聖も濁もなく 傷跡だらけのありのままで 流れ着いた。 「今」という大地が揺らぐ。 結局は同じメ ...
ページをめくるように 表情を変える夕空を見初める。 揺蕩う(たゆたう)雲に あくがれ、残照に包まれる。 音も無く流れる時間。 今朝、咲き誇った白い薔薇が もう花びらを落とそうとしていた。 あなたの嫋や ...
誰よりも全てを疑っているから 誰よりも全てを信じている ということもあり得るのかもしれない。
偶々(たまたま)私はそんな人。 偶々(たまたま)あなたはこんな人。 偶々(たまたま)彼は、彼女はあんな人。 それも縁。 すべて縁。
漆黒の闇に向かって 小石を投げた。 地面から12センチのところで 宙に虹色の波紋が滲み、広がった。 空間が捻じれて 世界が変わった。 それがはじまりだった。
ましろい息 缶コーヒーの温かさだけが その悲しみを救った。 やさしい朝だった。
愛が無きゃ、なにもかも嘘だ。
ネオンが滲む街角の夜 騒がしいノイズと孤独という静寂の中 小さな傘を打つ雨音は 抱えきれない悲しみを唄っていた。
初めてのデートと呼べるのだろうか。 雨やどりの薄暗い映画館。 ランプの精が使う魔法を横目に見ながら、 その歳頃の男子に違わず、 あなたの手を握る魔法はないのだろうかと そんなよこしまなことばかり考えて ...
彼女に会いたいと心から思った。 『約束』 なんでこんなに時間がたつのが遅いのだろう。 同時に。 バランスをとろうとしているのだろう。 辛い経験と消えないトラウマが 高揚するこころを抑え込み、 深く沈み ...