donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
人生なんて あっちゅう間のかりそめな泡沫。 表現者なんて口先ばかりの、 ちょっと上手な嘘つきにすぎない。 そう思うことも正直あるのです。 でも、 そればかりじゃないと 信じているので 続けています。 ...
その朝、二度寝の幸せについて考えながら TVの前、気象予報士の棒を追う幼いロシナンテII世を見ていた。 日頃の運動不足が最近、お腹周りに現れ始めている。 きっと、こんな僕に大それたことはできない。 僕 ...
いにしえからの魔法が 僕達を呪っても…、 信じよう。 きっと乗り越えられる。 僕達には 手を取り合って 明日の光を創るチカラがある。
8月15日。 送り火の煙がたなびく夏の夕空を 精霊蜻蛉がジグザグに飛び交う。 遠くに響くカナカナの寂しさは 終わろうとしている夏の記憶を鮮明にする。 「明日、あの人に逢いたい。」 永遠に叶わないささや ...
夏の終わりを告げる花火が漆黒の空に爆ぜる。 生暖かい熱帯夜の空気が震える。 えもいわれぬ余韻に包まれ、辿る帰り道。 この夏を忘れない。 二度と帰らない。 みんなといた夏。
どんな理論で 争いを始めようが、 戦禍で泣いている 少女の映像を見た時、 手を差し伸べたくなってしまう、 涙が溢れてしまう、 その衝動こそが、 『ひと』なのだ。
乗り合わせた車両の床は 家路を急ぐ乗客の傘から 滴る雨粒で濡れていた。 車窓から見上げた空には 鈍色の分厚い雲が広がっている。 混み始めた車内は 学生達の笑い声と赤子の泣き声が響いている。 「何処に運 ...
空の破片が光を放った。 開かれた扉は また次の夜を連れてくる。 くたびれた靴が踏み締めたのは 黒だけでも、白だけでもない 色とりどりのどこか懐かしい大地。 止めどなく流れる風が 忌まわしい過去を洗う。 ...
曇天の鈍色の空にも ちゃんと意味があって、 どの瞬間も かけがえもなく、とても大切で、 だからこその明日なのだと、 僕は目線を前にやった。 街には誰にも気にかけて貰えない街灯が灯り、 急ぎ足の雑踏に色 ...
あなたの瞳(め)に映った空を見て 僕はかけがえのない『大切』を知った。