donkihote

情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。

すこし虚言癖がある。



ロシナンテⅡ世。通称、R2。

鈍崎邦定の飼い猫。相棒。

オッドアイの白猫。

往生際の悪い冬が

往生際の悪い冬が 冷たい北風を吹かせていた。

視線を外したら。

視線を外したら。 窓ガラスに映るあなたがいて。 あなたに気づかれないように。 そんなあなたを。 見つめていたの。

現実でないのは。

現実でないのは。 そんなことは。 百も承知で。 君の懐かしい笑顔が浮かんで。 鼻にかかった僕を呼ぶ声が聞こえて。 僕は暗い部屋の 唯一、光の差し込む窓の方に。 手を伸ばしたんだ。 でね。 右眼と左眼と ...

缶ビールを傾けると。

缶ビールを傾けると。 オレンジと群青のグラデに、一番星。

その年。。。

その年。。。 年が明けて、3ヶ月。 なにかある日はいつも雨だった。 「伝染(うつ)されたかな?」

草原(くさはら)の枯れ草が波打ち、

草原(くさはら)の枯れ草が波打ち、 大木が、その身体を揺すぶると。 名も知らない美しい鳥が甲高い声を上げ、 まだ早い、春めいた空に飛び立った。

はて?

はて? 蛇って。 脱皮を繰り返したら。 いつか。 龍になるのかしら?

私は。

私は。 あなたになんか躓かないし。 あなたになんか捕まらない。

正解。

正解。 僕は死ぬほど 性格悪いんだ。

「無駄だよ。」

「無駄だよ。」 僕は君を抱きとめる。 どんなに。君が。 僕の胸にナイフを突き立てようと。