donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
暗闇が僕にくれたモノか、 それとも元来の性分か、 諦めがモルヒネの様に 底無しの欲望と焦燥感を 麻痺させていた。 僕が僕をコントロールする為には、 その諦観は、とても大切なものだった。
乾いたダンスナンバー 甘いだけのカクテルを煽る。 散り散りにうねりを増す光。 真夜中を超え、踊り出す時計の針。 ルービックキューブのように 回転し、色を変え続ける空間。
誰が、何が、 正しいとか、間違ってるとか、 賢いとか、不器用だとか、 そんなのもうどうでも良くて、 いろんなやり方があって、 いろんな生き方があって、 いろんな… 本当に、本当に、尊い いろんな『想い ...
夏休み。 夜更かしをして、 ワクワクしていた祖父母の家。 一人眠れず、 夏虫の声につつまれた 真夜中の浅い静寂。 暗闇に響く古い柱時計の 感慨深い音の不思議。
朝焼けが雲を染める。 秋の空気が薫りたち、 ふわりと頬に触れた。
(自分に…) あとは… 残酷だけど、、、 『覚悟』の問題。
ただ静かに 今日も降る雨。 悲しみが ポツリと落ちて、 弾けた飛沫(しぶき)に 虹が舞う。 そんな自然を待ち侘びて 僕らは生きる。 生きるとは 春を望み、信じて、 耐え忍ぶこと。 祈るように丁寧に ...
皺くちゃにしてしまった あの日の夕空をポケットから 取り出して、家路を辿る。 もう何処にも居ない人達の 賑やかな笑い声が聞こえる。 追いかけて、駆け出した帰り路。 暖かい笑い声は遠ざかっていく。 「僕 ...
あなたは、 「心を麻痺させるの。ドライになるの。」 僕達が出会えた20歳のころ、そんな強がりを口にしていた。 僕はまだ、人の心がどんなものか、推量(おしはか)れないでいる。 でも、誰が何て言おうと、 ...
僕達は、 お互いの36℃の歪(いびつ)な 生命(いのち)を確かめて、 喜びと悲しみの意味を知った。 洋モクは巻きが甘いからって、 紫煙の中、スツールで脚を組んで テーブルをフィルターで叩いていた。 冷 ...