donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
偶々(たまたま)私はそんな人。 偶々(たまたま)あなたはこんな人。 偶々(たまたま)彼は、彼女はあんな人。 それも縁。 すべて縁。
漆黒の闇に向かって 小石を投げた。 地面から12センチのところで 宙に虹色の波紋が滲み、広がった。 空間が捻じれて 世界が変わった。 それがはじまりだった。
ましろい息 缶コーヒーの温かさだけが その悲しみを救った。 やさしい朝だった。
愛が無きゃ、なにもかも嘘だ。
ネオンが滲む街角の夜 騒がしいノイズと孤独という静寂の中 小さな傘を打つ雨音は 抱えきれない悲しみを唄っていた。
初めてのデートと呼べるのだろうか。 雨やどりの薄暗い映画館。 ランプの精が使う魔法を横目に見ながら、 その歳頃の男子に違わず、 あなたの手を握る魔法はないのだろうかと そんなよこしまなことばかり考えて ...
彼女に会いたいと心から思った。 『約束』 なんでこんなに時間がたつのが遅いのだろう。 同時に。 バランスをとろうとしているのだろう。 辛い経験と消えないトラウマが 高揚するこころを抑え込み、 深く沈み ...
昨日は一日、有頂天だった。 まるで恋が実った高校生のように。 40を超えたおっさんが恥ずかしい。 それでも、心を閉ざしていた頃の 自分を思い返すと、 馬鹿みたいに浮かれている時間が 新鮮で、感動的だっ ...
うつせみの酔い醒め虚し天上の月。
スニーカーに入った砂を気にしながら 潮騒を聴いた季節はずれの海。 今も鮮明に焼き付いた横顔は 他のどんな記憶とも違っていて 少し特別な色を纏っている。 あなたは笑うだろうか。 僕は笑ってしまった。 感 ...