donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
君の瞳には 星空が映っていた。 僕は其の海を泳ぐ 深海魚になりたいと願った。 肺の中を冷たい水が流れ込んで 心の臓がドクリと跳ねる。 遠ざかっていく意識は 星座を結ぶ糸に引っ掛かり 白い光へと入れ替わ ...
無数の蛇を 睨み返した蛙は 本当の悲しみの在り処を 知っていた。
確かな世界から 脚が離れる、 フワリ。 どこまでも無機質な この街のネオン。 DIVEする意識。 透明な旋律が 宙空を支配する。 弾ける彩。 溶けて染み込む響。 『今』にしか存在しないモノ。 『今』に ...
やさしくなりたい。 それは僕のエゴ。 僕が僕として 笑っていたいから。
忙しいときこそ 焦らない。 なによりも大事なのは『今』。 『今』を丁寧に。
この果てしない空を 最高密度に結晶化したら ひとつ、残ったもの。 他のどんな価値観とも リンクしたくない。 『わたしはあなたがすき。』 それ以外のどんな感情も、 理由も、要らない。
麻の葉模様が 空に浮かび上がり 広がっていく。 包まれた温度に 心をほどいて、 ゆるりと眠る 陽だまりの猫。 覚えているだろうか。 守れないでいる約束は あの日の詩(うた)。 心には誰にも秘密の箱。 ...
物語の宿命。 饒舌に説明しようとすると どうしても嘘臭くなってしまうもの。 名作にみる巧さ。 回収しすぎない伏線が産む世界観など。 例えば、哲学者など、 なんとか学の者と言われる人は 全てを説明する必 ...
視力のせいで 三つに分裂した月の本物が わからない、僕。 水の中にいるような 独特な響きの くぐもった声が聞こえた。 冷たくなってきた空気を 肺に吸い込み、 朝早い電車に乗り込む。
本当に心から求めているものは、 きっと触れることはできないのだろう。 それが僕の宿命なんだろう。 そんな複雑な味をした諦観が、 瞳に映る空を青くさせていた。