donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
また、悲しい事件がおきた。 彼の、彼女のココロには 何が響いて、何が支配していたのだろう? 彼等の深く計り知れない 井戸のような闇には 何が響いていたのだろう? 誰かの悪意に傷ついていたのだろうか。 ...
それは温もりとかあたたかさとか、 そんな類の生ぬるいものではなかった。 確かな、熱(ねつ)だった。 ひとが持ち得る熱。 タマシイの放熱。 そして。。。放熱の証。
掌で感じる温度より 抱きしめて感じられる温度の方が すこし高い。 そんな事実。
二十代前半。その頃。 結構、いろいろなものを失い続けていて。。 ケルアックに心酔して、 夜毎、呑み潰れては。 嗄(しゃが)れた声で歌う ブルースシンガーに憧れた。 所詮 僕はそんなニセモノ。
あなどるなと かいかぶるなの間(あいだ)。
結構、必死なんだよ。こっちも。 今、ブレーキから足を外してしまうと クリープ現象を起こして、 君を抱きしめてしまいそう。
真夏の太陽がギラリと真上から 僕ら押し潰そうとしていた。 あまりに日差しが強いので、 脳みそまで日焼けしないか、 心配になった。
血迷ったか⁈ と彼女は言って。 僕は、まんま、血迷ってて。 彼女を抱き寄せた。
本当に苦しいのだけれども。。。 昨日よりほんの少し深く潜る。 これはそんな競技。 そして進んでゆく。。。 。。。永遠の螺旋。
かんたんなこと。 僕はすこしみっともなさすぎるけど。 本音を言えなくなると ものをカタチにしようとする人は 終わります。 確実に。 賭けてもいい。 だから 〝心〟をちゃんとしようとする。 すごく当たり ...