donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
あの小高い丘の公園が好きだったのは、 僕達が住んでいた街を 見おろせたからではなく、 あの空にすこしでも 近づけるような気がしたから。
両の掌を覗き込んで 消えてしまった何かを 思い出そうとした。
自助と命乞いは違う。 最近、自助という言葉をよく見る。 僕は、浅く、安い意味で使われているなと思う。 自分の浅い経験で悪いが、色々、逆風の強い、世の中の醜いところが見えてしまう経験をした僕は、自助とは ...
最近まで 音楽は遠まきに聴いていて 甘酸っぱいもののような気がしていた。 この頃、 久しぶりに、誰かをすこし意識するようになって 苦しい感じがするようになってしまった。 どこか、オタオタしてて見っとも ...
僕は、僕は…僕は…、っばっかりだな。 自分中心で、ダメな、最低な人間だな。
瞼の裏に残光が 漂うように… 音楽は静かに、優しく、 思い出を焼き付けていく。
淡雪が舞う。 宙(そら)から地表に届くまでの スローモーション。 静けさだけが増していく時間。 淡雪が舞う。
すべからく 恋はいいもの。 たとえ、片恋でも。 (寅さんにも 寅さんにしか感じられない 辿り着けない 特別な景色がきっとある。)
この扉の鍵は彼女が持っている。 この扉は彼女しか開(ひら)けない。 僕は彼女に特別な言葉を使った。 それは僕が初めて自分の弱さを曝け出そうとしたのかも知れない。 だからその言葉をとある小説で見たときひ ...
三日月が滲んで見えたから 僕は咄嗟に耳を塞いだんだ。 身体の中を届かない筈の 悲鳴が駆け巡り、 酷く混乱した僕は ただひたすら 深海魚になりたいと祈った。 あなたの意識の深い、深い 光の届かない海の底 ...