donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
こんな風にレンズを傾けると 光を集めて炎は起こせるかしら。 それは彼女のそんな言葉から始まった。
告白。 簡単なロジックを一つ。 僕の欠点は 短気でプライドが高いことです。 だからというか、ただというか、 自分自身の些末なことで 怒り散らすほど プライドが低くありません。 小さくありません。 見く ...
一見、同情されそうな不遇な何年間って見られがちだけど、強がりじゃなくて、自分が自分であるためにとても大事な時間だった。理解してもらえるかどうかわからないけれど…。今、それほど不幸ではないし、大切なこと ...
時。 月が満ちる。 雲は流るる。 蓄積と忘却。 降り積もるもの。 溢れ落ちるもの。 時。
僕は頭が良くない。 単色の学術書なんか 読めなかったりする。 もっと学があったら 見える世界も違うのかな と憧れることもあるが 今更どうしようもない。 だからといって 頭の良い学者さんに 全て任せてひ ...
誰かが僕をピュアだと言った。 そうだろうか? 僕はあざとく、汚い人間だと 心から思う時がある。 誰に何がわかる? 僕はそれを言葉にしてしまう。 その愚かさ。
遅く起きた朝だった。 窓からは優しい光が差し込んでいた。 ベッドの上、R2が光に溺れて、 例によって例のごとく 不可解な寝相で寝息を漏らしている。 僕には目の前のそんな光景が 神様がくださった奇跡のよ ...
人間は、人生は、 不思議だ。 調子に乗って吠え面をかいたり 全部うっちゃってやると 怒りに震える瞬間もあったり 途轍もなく大きな優しさに 包まれて泣いたり 結局、神様の掌の もっと小さな指紋の迷路の中 ...
数十億人のいいねより、 くだらないことで 笑いあった笑顔の記憶。 僕を僕らしくいさせてくれる薬。
深呼吸を忘れた日々。 溜まった洗濯物とおひとり様の憂鬱。 梅雨時、休日の午前。 この時期、天気予報を崇め、心酔している僕は、 ただただ無心に、 洗濯機のぐるぐるうにうにを見つめていた。 丁寧に皺を伸ば ...