donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
張り詰めた弦(げん)を切ったのは あなたを強く抱きしめた刹那のあの秒針。 花弁(はなびら)の降り積もる 夕日が染めるオレンジの小高い丘に。 たわいもない事を語り合った コーヒーショップ。 ふっ、と微笑 ...
音のない静寂の水鏡を 幻想的な雨がうちつける。 響き合うのは、 波紋が織りなす 複雑な模様とダンス。 窒息してしまいそうな 悲しみの色が滲(にじ)んだ、 どこまでも孤独な世界はやがて どこか懐かしくも ...
彼女が彼女であると気づいた時、 その偶然の幸福と同時に、 決して許されるべきでない十字架を背負った。 そして、僕は彼女の気持ちを想像しようとした。 でも、それすら、 どこまでも傲慢なことだと感じ、 そ ...
ウチのニャン波時計は、 結構正確だ。 ロシナンテII世は 朝の3:50くらい、 僕が起きる時間になると 大抵、暴れだす。 部屋中を走り回って、 様々な物を破壊する。 でも、憎めない。 時々、後ろ向き全 ...
「もしも、その気持ちが本物だというのなら、どうか私を、決してあきらめないでください。私はこんなで、片想いのスペシャリストなんですけど。出逢い、想い合う、天文学的な確率の奇跡には気づいているつもりです。 ...
魂が求めるままの 生臭いくちづけが 角度を変えるように自然に、あたりまえに、 夜はちゃんと次の朝を連れてくる。
思い出はプリズム。 それ自体の光はなく、 入ってくる光によって 放たれる光は変わってくる。 ただ懐かしい時もあれば 甘酸っぱかったり、感慨深かったり、 勇気になったり、後悔したり、 制御できないくらい ...
生きていく上の個人の信条ではなく、 美学なんていう類(たぐい)の曖昧なものは、 ひけらかしたり、それを盾に取ったり、 ましてや、 それで無闇に人を傷つけたりすれば、 その途端、『美』とは、かけ離れてい ...
厳密に言うと カッコ良い、 カッコ悪い、は 僕の判断の基準には無い。 (晒されていること自体、恥ずかしげもなく生き延びていること自体、そこを基準にしてしまうと全てが、取り返しがつかないほど、みっともな ...
「どんな想いが残ったとしても、 出逢いは貴(とおと)い奇跡だよ。」 その映画を観た帰り路。 季節外れの花の花束は、 手に入れることができなかったが、 とても鮮やかな虹を見た。