donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
とりもどせない。 すれ違ってしまった想いの数々。 たった一度きりだから、 だから… そんな人生すら とても愛おしいのだと思えた。 ライフ&ストーリー。 続いていく日々。 誰も知らない。 今日という日の ...
西の空が 夕陽に滲むなか 突然のスコールが 頭上を横切った。 激しい雨が身体を打つ。 僕は僕の存在を思い出し 両の腕を広げ 瞼を閉じた。 弾ける雨粒は其処ら中で キラキラと輝いて、 薄暗い闇のなか 確 ...
蒲公英の綿毛が 上昇気流に乗って 宙に舞った。 朝日がこんなに 赤く滲むことを知った。 そんな一日の始まり。 強く願った。 僕は 僕で いたい。
僕はあの日、 君を愛したから 君を信じたから たとえ裏切られたって気づかない。 それはきっと…そういうものだから。 僕は君を愛せて、幸せ。
おわり。 情報の大洪水。 想いという方舟。 ホワイトノイズに 響き合って 塗り潰された世界。 赤。緑。青。 黄。マジェンタ。シアン。 全てを呑み込んでいく。 全ての境界が溶け合って ヒトツ或いは無限に ...
ゆっくりと掻き回した後の ティーカップの中の流れのように 緩やかななんとも表現しがたい風が 身体にまとわりついた。 熱帯夜の砂浜を歩いた。 凪の水面に銀色の月が揺らぐ。 潮の香りが満ちている。 押し寄 ...
僕のことばは求められてはいない。 純粋に、という意味では、 僕が創り出した、産み出したものでもない。 僕は決して、『創造主』ではない。 熱が湧いたから… ナミダが溢(あふ)れたから… こころが共鳴(ひ ...
ダメだ。 疲れきっていた。 こころも、身体も、 指先ひとつ動かせないほど 本当にダメになっていた。 すこし休もう。 こんこんと、ただ泥のように…。 ゼンマイを少したわまそう。 時が来たら、巻けばいい。 ...
たぶん 全て僕のせいだ。 全て僕が引き寄せたんだ。 彼女の痛みも苦しみも。 全ての災いも。 月は太陽に恋をした。 けっして叶わない恋だった。
ただ一つになって あなたの瞳を見ていたい。 あなたの優しさは あなたの狂気は 僕の祈りを切り裂いて 次の空に僕を 飲み込んでくれるだろうか。 愛も破滅も 紙一重の両極か。 それとも同意義か。 それすら ...