donkihote
情緒不安定な、冴えない、ハゲたおっさん。
すこし虚言癖がある。
ロシナンテⅡ世。通称、R2。
鈍崎邦定の飼い猫。相棒。
オッドアイの白猫。
雨上がり 紫陽花を讃える 光の雫。 悪いことが続いた。 ウジウジと悩んでいた。 窓の向こうは雨模様。 すべてが最悪だった。 そんな時、懐かしい人から LINEが届いた。 アホなやりとりをすこしした。 ...
記憶なんて驚くほど曖昧で いい加減なものなのかもしれない。 残念なことに 僕達が、いや少なくとも僕が 見ることのできる景色は 大人になった今と幼い頃のそれとは全く違う。 幼い頃知ることができた世界は今 ...
こたえなんて 一生わからなくていい。 あなたがいい。
信じられなくて 頬をつねったら、 あまりのことで 痛さを感じなかった。 こういう場合、 どうなるんだろう?
碧い空を見上げて 砂浜に寝転んだ。 打ち寄せる波の音より、 引いてゆく間(ま)が 誰かの寝息みたいで 妙に心地良いな、と瞳を閉じた。 低いところを周る真冬の太陽が かじかんだ身体を包み込むのを感じる。 ...
アルテミスが星空に向けて放った矢から 滴り落ちた血よりも紅いワインを飲み干す。 優劣をつけられない残酷さを 今の時代だって持ちうる現実と 自身の鈍感さを呪う鬱屈。 あなたを想えば想うほど 脚を取られた ...
おひさまの ほほえみが届く 白い部屋で 僕はロシナンテII世と横たわり 微睡みのなかにいる。 たいせつな たいせつな あたたかい 時間。
君は君だけの座標にいるのだから、 君だけの価値もチカラも意味もあると思うよ。 ただ取り戻すだけでいい、勇気を。
空いたはずのグラスに 『恍惚』が増していく 不可思議な光景。 なんの法則性もなく、 時計の針が 逆にまわりだす。 時が遡る。 感覚が研ぎ澄まされる。 雨粒が終わりのカタチで 大地に横たわっている。 ...
孤独な月夜。 合わせ鏡の中 どれが本当の自分か? わからなくなった僕は 分裂していく自分に 激しい吐き気を覚えた。 遠去かるきれぎれの意識で 正気(あちらがわ)と狂気(こちらがわ)の とめどなく渦巻く ...