どう転んでも
どんな見方をしても
卑怯で最低な男だった。
たいしたことなど
ひとつもなくて
全て忘れてしまえば
無かったことにしてしまえれば
誰も傷付かないと思っていた。
思い出だって
一方通行のただの
色のない記憶に過ぎないと
信じ込むことで
自分を守っていた。
あなたの想いや感情など
一切を考えもしなかったし
無視していた。
どんな想いにしても
永遠に片思いがふたつ。
こんな人間に
幸せになる資格はない。
「あなたの幸せを祈っています。」
それだけは本当で…。
臆病で卑怯で最低な弱い人間でごめん。
僕がこの世にいた事実など
なければよかったのに。