青空

詩の破片

詩の破片


大樹に蝉の音がして

木漏れ日の中を歩く。


天に向かう

螺旋の非常階段。


空を舞う鳥が

円を描いた。


電線に星が瞬いて

唄が生まれた。


決して弱みを見せなかった

あなたの頬を伝った涙が

とてもとても深い

奥の奥に焼き付いて

今でも苦しくなる時がある。



-青空