星空

目の眩む真夏の日差し。

目の眩む真夏の日差し。

懐かしさだけの恋心。

潜(ひそ)めた微熱。

愛されたことの乏(とぼ)しい僕の

歪(いびつ)で、醜い魂を

躊躇(ためら)いながらも

強く抱きしめ返してくれた、

あの時の、彼女の優しさだけが

僕をこちら側に繋ぎ止めてくれていた。



-星空