さらり。さらさら。

2024年10月20日

さらり。さらさら。

川は流れる。

何に固執することもなく。

何を憎むこともなく。

さらり。さらさら。

川は流れる。

それはそういうこと。

さらり。さらさら。

川は流れる。

やがて。

大いなる海へ。

: その頃。

その頃。お付き合いをさせていただいていた女の子は。妙に自分の〝男爪〟を気にしていて。性格の破綻している僕は。よく、それを揶揄(からか)っていた。

: 黙っていた。

黙っていた。とても澄んで、純化された、いい〝モノ〟を創ろうとする人は、ごく稀にちょっとした自傷行為をしてしまう。簡単言えば、例えば傷口に塩を塗ってしまうとか。僕はそれを知っていた。というより、正確に ...

: うん。

うん。そうは言っても。僕は間違えているかもしれない。とうさん。みんな。どうか。思い上がりをただしてください。また。こつこつと地道に歩き続けることができますように。

: 自然だった。

自然だった。その時胸を打った鼓動を生涯忘れたくなくてそれを言葉にしようとした。それがいつしか大切な人と分け合いたいと思うようになった。それだけのことだった。それが全てのはじまりだった。

豆(まめ)の神秘。

蛹(サナギ)。