HOME > 星空 > 星空 R2の琥珀色の右眼には。 2024年2月5日 R2の琥珀色の右眼には。 闇のなかで紫色に光り聳え立つ。 武骨で白い巨大な体躯(たいく)が 映り込んでいた。 沸き立つ血と武者震いを抑え、 ゆっくりと息を飲み、 剣(つるぎ)の切先を喉元に重ねた。 「汝(なんじ)、悪魔の使いかぁーっ!!!?」 「姫君を〝悲しみ〟に幽閉したのは、貴様かぁーっ!!!?」 野太い声はネオン耀く暗闇に虚しく響いた。 何処かで。川の流れる音がしていた。 Twitter Share Pocket Hatena LINE URLコピー -星空