茜空

1月の

1月の

休みの揃った、遅い朝。

きっと。

わかりあえない。と。

それはそういうもんだ。と。

僕の伸ばした手を。君は拒んだ。

やんわりと。傷ついた僕は。

なんとか。心が。

凍え死なないで済むように。

猫を見習って。

陽だまりで丸くなることにした。

向こう側。

水色の寒空には

半分よりすこし太った白い月が

浮かんでいる。

君はあたたかい

ふたり分のコーヒーのマグを持ってきて。

窓の外をじっと眺めた。

そゆとこ。ズルいよ。

低いところを周る太陽の光が

座り込んだふたりの細長い影を作っていた。

風が強いのだろう。

カサカサと枯れ葉が擦れ合うささやかな音が

室内にも聞こえるようだった。



-茜空