茜空

遅く起きた朝だった。

遅く起きた朝だった。

窓からは優しい光が差し込んでいた。

ベッドの上、R2が光に溺れて、

例によって例のごとく

不可解な寝相で寝息を漏らしている。

僕には目の前のそんな光景が

神様がくださった奇跡のように感じられた。

寝起きのボーっとした意識のまま、

熱めのインスタントコーヒーで、

口の中をやけどした。

なんだか

めでたし、めでたしだった。



-茜空