青空

その頃の僕は

その頃の僕は

蝉の一生を憐れんでしまうくらい

下品な達観に溺れていた。

或いはそれは

若さという名の青臭さだった。

〝みんなみんな違うかもしれないが

 みんな一緒なんだ。〟



-青空