星空

孤独を藍に染め

孤独を藍に染め

造られた夜空。

澄み切った月あかりが

星座たちを凍らせた。

頬を伝い、霧散する光の結晶。

痛みにも似た冷たい空気が

肺に入り込んでくる。

あなたがいない。氷の惑星。

もう何度目の

〝ダメかもしれない。〟だろう。

R2が冷ややかな視線をなげ、

左手に噛みついた。

破滅願望のある

情緒不安定なハゲた中年なんて、

めんどくさいし、

美しくないな。

すこし 笑えてきた。



-星空