星空

空いたはずのグラスに

空いたはずのグラスに

『恍惚』が増していく

不可思議な光景。

なんの法則性もなく、 

時計の針が

逆にまわりだす。

時が遡る。

感覚が研ぎ澄まされる。

雨粒が終わりのカタチで

大地に横たわっている。

君は永遠に美しい、

この悲しみの虜。

僕はというと、

ほんのすこし一途な闇を抱える

あまのじゃく。

ほのかな懐かしさが香りたつ

ちいさな部屋。

君と僕。



-星空