青空

沙羅(しゃら)の樹が根をはる

沙羅(しゃら)の樹が根をはる

あの果てしない蒼穹を

白い翼が昇ってゆく。

足元の揺るがない大地からは

精密な歯車やカラクリの音が震える。

カタッコトッ。

悠久の理(ことわり)がつつみこむ、

懐かしい温度。

うたい、おどり、いのる。

太古からつづく変わることのない営み。



-青空