星空

君の瞳には

君の瞳には

星空が映っていた。

僕は其の海を泳ぐ

深海魚になりたいと願った。

肺の中を冷たい水が流れ込んで

心の臓がドクリと跳ねる。

遠ざかっていく意識は

星座を結ぶ糸に引っ掛かり

白い光へと入れ替わった。

溶けてしまいたい。

君の中へ。

ふたつであることの

煩わしさと暖かさを

越える一線。

崩れてゆく細胞。

求め合う唇。

そしてひとつ。



-星空