星空

茶色いレンガ造り

茶色いレンガ造りの舗道を

激しい雨が打ちつけている。

踊り続ける水飛沫は、

どこか複雑だけど

どこかシンプルな

幾何学模様で

僕のこちら側の世界を

色づけ、奏でていた。

わからないなら

わからないままでもいいんだ。

すべてを箱に入れて、

積み上げる必要はない。

ただ、その空気を吸い込んで、

感じて、想いを寄せること。

解き放たれた自由な霊(たましい)で。



-星空