素直に、できる限り誠意を持って語ろう。
もう貴方は気づいていると思うけど、
貴方が、(或いは、苦しみながらも、)僕を利用したように、
僕も、表現者として、貴方を利用しているところがある。
その全てが嘘か?と問われれば、NOだし、
その全てが本当か?と問われれば、
それも答えに困る。
僕のちっぽけなコップのような心には、
もう、それがどんな感情か、どんな想いか、解らない澱(おり)のような何かがまだ残っているだけである。
だけれども、
それが何なのかもわからないまま、長い間、放置されたまま、途方に暮れている。
僕は、僕が卑怯で、最低だと思う。
僕が貴方について言葉にするときの、貴方の気持ちを考えていなかった。
もしかしたら、いや、もしかしなくても、貴方はなんらかの想いを抱いて、傷ついている可能性は高いのである。
その事実を考えると、僕は決して許されるべき人間ではない。
業を背負った、これからも、苦しんで生きていくべき獣なんだと思う。
ここまででこの文章も終わりである。
中途半端な表現者の、カタチにならない、どこまでも身勝手な想いである。
貴方を解放しないとな。
詩を書くぐらい、もうすこし甘えさせてほしい。
偽らざる想い。
どちらも、一方で、心底、身勝手だ。
自己完結型の閉じた円環とは
上手く言ったものだ。
ごもっともである。